くたびれてしまった洋服と、
使わなくなってしまったネイルポリッシュを断捨離。
ネイルポリッシュの廃棄作業はなかなか手間がかかりました。
私が誘惑に負けた数だけ大変になっていくということ。
自分は透明か薄ピンクの、ベースコートやトップコートしか使い切ったためしがないので、
今後ネイルポリッシュは買い控えようと肝に銘じました。
かわいい色に出会いときめいては、ネイルポリッシュの小瓶が部屋に増えてゆきます。
買ったばかりの時はよいのですが、
空気に触れて液が固まってくると塗りにくくなってやがて使わなくなり、
ただかわいいから並べているだけになっていました。
重い腰を上げて、
お片付けに取り組みました。
ネイルポリッシュは引火性の高い材料でできているため、
真面目に分別。
紙袋にタオルの切れ端を入れて、ネイルポリッシュ液をタオルに染み込ませることにしました。
購入から5年くらい経過しているもののため、
かなり固まってしまっていて、
ひと工夫しなければなりませんでした。
うすめ液を持っていないので、除光液を注いでシェイク。
除光液が無くなってしまい、「うすめ液 代わり」でググると、化粧水や目薬が使えるとありました。
化粧水や目薬を使うのはなんだかもったいなくて、
無水エタノールを注いでシェイクの続きをしましたが、
無水エタノールも底をつき、
もう重い腰をすっかり上げ終わっていた私は除光液を買いに行くことにしました。
もう夜8時を過ぎていて、中秋の名月が宙に浮かんでいるのが見えました。
除光液を手に帰宅すると、
再びシェイクの時間。
小瓶の底の部分はきれいになっても、小瓶の上の角部分にネイルポリッシュが固まっていたため、小瓶のみなさまにはヨガでいうところのSirsasana(シルシャーサナ、頭立ちのポーズ)を行っていただくことにいたしました。
少し置いておけば溶けるでしょ。
楽観的に構えていましたが、なかなか頑固で溶けませんでした。
ここで半ムジラーの私は無印の細軸綿棒を取り出して、
綿棒の先を指で少し折り曲げて、小瓶の上の角部分に当たるようにしました。
今回のミッション、この細軸綿棒がなければ、やり遂げられませんでした。
持っていて本当に良かったと、小瓶の中をコシコシしながら私はご満悦でした。
小瓶の掃除は以上の工程で完了。
ブラシ部分は小瓶のシェイクで連動してきれいになりましたが、
蓋の内側部分にこびりついたネイルポリッシュまでは溶けず、
爪楊枝で掻き出すように掃除しました。
窓を開けたり、換気扇を回していても、かなりの除光液を使ったため、部屋にアセトンの匂いが漂います。
翌朝、乾かしていた小瓶をチェックすると、アセトンが揮発しきったようで無臭になっていました。
これでようやく分別完了。
何かの後始末をしなくてはならないとき、
出来事の振り返りを心の中で行いながら、
自分という人間の弱さを知ります。
人間は、Sbagliando s'impara.
間違えながら学ぶのです。
それが遠回りだとしても。