うめりのBLOG

ヨガ、アロマ、簿記が趣味のミニマリスト雑記ブログ

雨の日の万博訪問

 

 

そういえば、今年6月、大阪・関西万博に行って来た。

ソウルメイトが、ちょっとどんなかんじか見に行かへん?と誘ってくれて、チケット代高いのに奢ってくれたのだった。

 

万博、めっちゃ人気

雨の日で、人が少ないかなと思いきやまったくそんなことはなく、万博人気の洗礼を受けた。

始まるまでのネガティブな言われようはなんだったのか。

蓋を開けてみれば万博とミャクミャクが愛されまくっている2025年。

10月13日(月)に閉幕だが、まだまだもっと続けてほしいという意見が多い。それができれば本当にいいんだろうけどと思う。同僚のひとりが既に、もう万博ロスの予感がして…と、とても悲しそうにしていた。なんとかならんかのと思うものの、どうも、国際条約で開催期間が6週間以上6ヶ月以内と定められているらしく、例外は認められなさそう。

愛しすぎては苦しくなるということか。

 

とにかく何度でも並ぶ。七転び八起きの精神で

まず、万博会場に入る前の前の段階から並ぶ、待つ。

私たちが万博の来場予約を行ったのは来場予定の1ヶ月程前だった。

パビリオン予約は2か月前からと7日前からと3日前からと当日とがあると知ったのは来場予約後。

7日前予約でどうしても観たいものを5つの枠に入れていったが惨敗。3日前もまただめ。本当に人気で予約取れないんだなあ。聞いてはいたけどここまでとは。

この予約抽選の申し込みページを開くといつもwebの中で行列に並ぶ必要があった。

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あなたの前に1,083人います。えっ!そんなに?私はあっさり引き下がりブラウザをそっ閉じしたわけだが、あとで聞くと並ぶのを見越し逆算して数時間前には並んでおき、予約開始時間になればすぐに自分の番となるようにしておくのが正解だったとの事。

しくじったけれど、それも話のネタになるのでいいかと思った。

抽選予約の申し込み、なかなか大変なんだけど、こんなんなんよ(@_@。といちいちソウルメイトにメッセージを送って、彼も忙しくてかなりうざかったと思うが、真摯に相手をしてくれた。

 

万博会場に到着後は手荷物検査でかなりの時間並ばされたが、それはそれで楽しかった。なにしろこちらは、手荷物検査も万博も生まれてはじめてのことで、ワクワクしていた。

ここで手荷物検査を体験しておいたことで、先日の裁判傍聴での手荷物検査もなんのそのだった。

 

無事に手荷物検査を終えるとそこはもう紛れもなく会場だった。大屋根リングの景観のよさに感動の溜め息が出る。よくこんなすごいの建てたな。「多様でありながら、ひとつ」というメッセージを表しているそう。

 

さて、パビリオンに入ろう。

長い長い行列に並ぶ必要があった。

並んでいると、入場規制とやらで「ここからはもう並ばないでください」とアナウンスされ、あきらめてどこかへ行くしかなくなることが何度もあった。

よくある、人気のラーメン屋に並ぶもちょうど自分の前でその日のラーメンが無くなって打ち切られるみたいな出来事を一日に何度も体験できるなんてそうそうないと思うが、万博では起こり得るのである。

また後で並べるようになればすぐに並びたいし、どこも混んでいるからどこにも行きようがないし、並べるようになるまでどのくらい時間がかかるかわからないし、また再開までそこで待たせていただきたくなるが、「並ばないでください。何の列に並んでいるんですか?」となかなかそこを離れられない者への規制ツッコミをしっかりされていた。さすが我が大阪。

クウェート館の列では結局4回程並び直したかな。追い返されることなく並んでいられるようになった時には、諦めないでよかったと思った。マナーを守るとか、忍耐強さの大切さとかを教えてくれたと思っておこう。

入れなくても、各国の個性的なパビリオンの外観を見ているだけで面白かった。

 

そうそう、トイレの行列にも参加した。

性別問わずの、入口と出口が別々になっている"一方通行"トイレで、並びながら「あれはどうなっているのだろうか?」と観察して考えさせられた。

トイレが空室になると表側の扉のランプが消えて次の人が入ってよしとなるのだが、どうにもランプの色が薄くてわかりづらい。ランプが消えるのを見逃してはならないとプレッシャーを感じた。

そして、すごい行列だったので、自分の番になればマッハでして迷惑をかけないようにしなきゃというプレッシャーもあった。

いざランプが消えて入ったところ、前の人が慌てて出口の扉から出ていく後ろ姿が目に入った。自分の姿は次の人に目撃されないようにトイレを出なければというプレッシャーもあり、これはもはや闘いと感じた。

 

中に入れたパビリオン

結局、フランス館、クウェート館、トルクメニスタン館、国際機関館の4つを体験できた。

どのパビリオンにも入れなかった場合はコモンズで涼もうと計画をしていたが、どのコモンズも激混みでまったく入ることができなかった。

 

並ぼうにも並ばせてもらえないときに国際機関館に入ってみたら、これまでの万博の変遷がわかる展示や、エアロバイクで発電に挑戦している若者たちを眺めることができた。後になって言っても仕方ないが、ここでITER国際核融合エネルギー機構の展示をもっとよく見ておいた方がよかったと思った。せっかくなのにもったいないことをした。

 

フランス館の入口では照明を暗くした中に漢字で「鼓動」と書かれたサインが浮かび上がり、いいかんじの電子音楽が空間を揺らして出迎えてくれた。ライブが始まる!というドキドキ感とともにちょっとクラブに入る感覚の入口から無数の光の柱が動き、銀河、あるいはタイムトラベルマシンで時空を旅する時か産道を通る時を私に想起させた。光を際立たせるための暗がりから、突然ルイ・ヴィトンのトランクで囲まれた明るい部屋が現れる。スタイリッシュなアートの連続で、もうそれは実に美術館みたいだった。

 

ルイ・ヴィトンの84個のトランクが天井まで積み上げられた不思議な部屋で
人は何を想うのだろうか

ルイ・ヴィトン トランクのスフィア

 

DIOR シルエットのスケッチを立体的に表現した約400点の白いトワル



展示を巡っていくと中庭が出現。

クラブ→美術館→庭での自然美→美術館。

部屋から天井のない空の下への展開。

人の手で愛や情熱をこめて編み出されるアートから自然が創り出したアートへの移行が素晴らしい。

中庭では大木に皆が触れていたので、伊勢神宮でもみんなそんなことをしていたなと思い出した。

後で調べると、南仏から運んできた樹齢千年を超えるオリーブの木だった。会えるはずもない遠い国に根を張る木に会えたわけで、感慨深くなる。木だってまさかフランスから日本まで旅をするなんて、長く生き続けている中で思いもよらなかったに違いない。もしかすると少し知らない土地を見てみたいと実は考えていてそれが叶ったということもあり得なくはないが、いずれにせよ、すごいご縁。フランスの企画力に恐れ入った。

フランスといえば、ブーランジェリー。パン屋さん併設だった。それはそれでまた別に並ばなくてはならないのでやめておいた。

 

昼食後はまた並んで並んでやっと入れたクウェート館。遊び心がたっぷりの楽しい体験型空間なのがよかった。前情報なしで入ったので、意外なものが多かった。知らないで並んでいた先は滑り台だったりして、童心に帰れる施設。最後のメインイベントの丘のようなところに背中を預けて観るプラネタリウムみたいなドームシアターが秀逸だった。

本物の砂漠の砂を使ったミニチュア砂丘コーナーでは、子供たちが宝探しを楽しんでいた。その時は、ちょっと遠くから眺めておくだけでいいと思ったけれど、今月、安部公房著『砂の女』を読んで、あのとき砂に触れておけばよかったとちょっと後悔した。貴重な体験の機会を逃してしまった。機会が与えられたなら、乗っておくべきということか。ただし犯罪と倫理に反するもの以外。

 

トルクメニスタン館も何度かトライしてようやく入れたところだった。綺麗な建物が目立っていた。なんでも、基本的にビザの取得が難しく、外務省ホームページを見ると危険情報も出ている地域。そんな観光が難しい国のパビリオンとあっては、希少価値を感じて、ぜひ拝見させていただきたいとなるのが自然。建物の外壁に設置されている巨大スクリーンに繰り返し大きく映し出される駿馬。驚いたことに駿馬を二頭並走させて、その駆け馬の背に人が立ち、さらにその人たちの肩の上に人が立ち、前だけを見て右手にトルクメニスタン、左手に日本の国旗を持ち、腕をTの字にしっかり伸ばすという組体操をやってのけているではないか。肉体も精神も一糸乱れぬ連携を見せる勇者の姿。建物の内部に辿り着く前から、トルクメニスタンという国のメッセージがすでに強烈に発せられていた。建物の内部は清潔感と豪華さが同居していた。裕福な国なのだろう。エントランスすぐのところに大統領の大きな肖像画が掲げられていた。恐れ多くて写真など絶対に撮れないと思った。

 

まったく海外旅行をしたことがない身としては、この日3つの国にパスポートなしで旅ができたような気分になった。

 

本当は一周してみたかった大屋根リング

大屋根リングがめちゃくちゃよくて。ぐるっと一周したかったけれど、雨が降っているし30分くらいで、「もういっか(*^_^*)戻ろか」と満足し、長いエスカレーターのところまで戻った。下りエスカレーターに乗りながら、雨に濡れて輝く景色を眺めた。

ドビュッシーの『雨の庭』が脳内で再生されるような心地よさ。

雨の日に来れて、よかった。

まあ、みんな傘を差しているから、目をつかれそうになって怖かったけれど。そういう自分も傘を差しているものだから、ああ、昨日お店で見た雨合羽やっぱり買って持ってきた方が賢かった、と思っていた。

でも、行き交う人々が雨にもかかわらずみんな楽しそうでよかった。

 

万博、いいね。

これを書いて、けっこう取りこぼして後悔していることが多いとわかったから、

タイミングが合えば、受け取る。ただし犯罪と倫理に反するもの以外。これを心に刻んでおこうと思う。