うめりのBLOG

ヨガ、アロマ、簿記が趣味のミニマリスト雑記ブログ

急な休みというギフトへの今時点での最適解を考えると烏賊飯だった。

今週のお題「急に休みになったら」

 

 

「急に休みになったら」というお題を見て、なんて素敵なお題なんだと思ってしまいました。

従事できる仕事があるということはとてもありがたいことなのに、やっぱり私は休みの日がとても好き。

 

急に休みになったら、外出するだろうか。それとも、自宅で過ごすだろうか。

筋金入りのインドア派なので、自宅で過ごすプランを考えてみたい。

あまりいつもの休日とは変わりなくなるけれど、それもとても幸福なこと。

 

急に降って湧いた休日には、やらなければならないけれど、先延ばしにしていることをするといいかもしれない。

たとえば、冷蔵庫内のお掃除や過去の清算など。

今、作ってみたいレシピがあるので、それを作るのもありかもしれない。

それは、洋風烏賊飯。

リゾットを作り、イカの胴にリゾットを詰めてトマトソースで煮込むというレシピ。

今度買おうと思って見ていたコンベクションオーブンのWEBサイトで『きのこ烏賊飯』の写真を目にし、そういえば家にある料理本にもおいしそうな烏賊飯レシピがあったぞと本を引っ張り出して確認したレシピ。

私は、そういった手の込んだ料理はいつもしないから、そういうことをすると脳にいい刺激がありそう。

 

烏賊飯、私はもう半世紀近く生きてきているというのに、未だに食べたことがない。

レシピを見て、高校生の頃、友人の友人が家族経営する小さな食堂でバイトをしていた事を思い出しました。

学校終わりにバイトへ行くと、私と入れ替わりでパートを終えられるシニョーラ*1と食堂の女将さんが晩御飯のために仲良くイカの胴に洗ったお米を詰めている場面を数回見かけたことがあったのです。

ビニール袋にイカを入れて持って帰る準備を終えると、シニョーラは笑顔で食堂を後にされました。烏賊飯の支度なんて、すごいなあ、かしこいなあと思って見ていました。

シニョーラはご主人が不倫をしていることを女将さんへよく相談されていました。

その込み入ったお話が漏れ聞こえてくる時には、私はそこにいない者として、自分の存在感を消すことに勤しんでいました。子どもは子どもで大変なんだけど、大人も大人で色々大変なんだな、とぼんやり思いながら。

私は食堂のお客さんの一人からストーカーされそうになり怖かったため、高校卒業が近づいてきたことを理由にバイトを辞めさせていただいたので、シニョーラがその後どうなられたか、私は知らない。幸福でいらっしゃることを願うことしかできない。

 

烏賊飯にはそんな記憶が紐づいています。

洋風烏賊飯を実際に口に運べば、また違う記憶が結びついてゆくのでしょう。

私はそれを楽しみにしています。

*1:signora イタリア語で、既婚の女性、奥さん、貴婦人のこと