いくつか所持していたオラクルカードを手放すことにしました。
オラクルカードは、スピリチュアル要素を含むものです。
スピリチュアルに頼らずとも心を強くしたいという気持ちと、
ここ1年くらいは使っていない事実から、
断捨離してもよいと考えました。
当記事には、オラクルカードに対して否定的な考えが含まれていますが、
オラクルカードリーダー、オラクルカードファンを否定するものではないことをご理解いただければ幸いです。
- オラクルカードとは?
- はじめて手に取ったオラクルカード
- あれよあれよという間に増えたコレクション
- オラクルカードの手放し方
- オラクルカードに主導権を渡さない
- オラクルカードへの依存心を無くすには
- 未来のことはわからないからいい
オラクルカードとは?
数十枚のカードがセットになっていて、カードをシャッフルして一枚引きます。
美しい絵柄もしくは写真が印刷されたカードにキーワードやメッセージが書かれていて、
自分が偶然引いたカードの意味から、
必要なメッセージやヒントを受け取るといった使い方をします。
YouTubeではオラクルカードやタロットカードを使った占いチャンネルが多数存在し、何万回再生といった動画も見られ、人気の高さがうかがえます。
はじめて手に取ったオラクルカード
私がはじめてオラクルカードを購入したのは、
寺門孝之さんの水彩イラストに興味を持っての『エンジェル・カード』。
メッセージを受け取る、という占いのような使い方をするカードとは知らずに購入しました。
オラクルカードは厚紙でできた箱入りで売られています。
カードの使い方と一枚一枚の解説が書かれた取扱説明書が同封されています。
はじめて購入した『エンジェル・カード』の説明書で占いのようなことをするのだと知り、
私も試しに正座し、占い師よろしくカードを引いてみました。
『バラの天使』が出てきてくれたときには、薔薇好きの私にはたまりませんでした。
どのカードもポジティブなことしか書かれていないため、
どれを引いても嫌な気分にはなりません。
気持ちが沈んでいる時、ちょっと希望を持ちたい時に、しばしばエンジェル・カードを引きました。
あれよあれよという間に増えたコレクション
その後、たびたび絵柄に惹かれては、オラクルカードを買い求め、
合計14集まりました。
- エンジェル・カード 著者:マリディアナ万美子 作画:寺門孝之
- Moonology ORACLE CARDS 著者:YASMIN BOLAND 作画:Nyx Rowan
- WORK YOUR LIGHT ORACLE CARDS 著者:REBECCA CAMPBEL 作画:DANIELLE NOEL
- SACRED TRAVELER ORACLE CARDS 著者:DENISE LINN
- SACRED DESTINY ORACLE 著者:DENISE LINN
- SOUL COACHING ORACLE CARDS 著者:DENISE LINN
- Native Spirit ORACLE CARDS 著者:DENISE LINN
- THE CRYSTAL WISDOM HEALING ORACLE 著者:JUDY HALL
- Flower Therapy Oracle Cards 著者:Doreen Virtue and Robert Reeves
- SPIRIT ANIMAL ORACLE 著者:COLETTE BARON-REID
- DIVINE DOORS 著者:ANDRES ENGRACIA
- LOTUS CARDS 著者:草野妙敬 作画:ひろん
- A YOGIC PATH 著者:SAHARA ROSE 作画:DANIELLE NOEL
- Power Wish Activating Cards 著者:Keiko
心の支えにしていた時期もありましたが、
もう私は大丈夫なので、さよならです。
上のリストの内、『エンジェル・カード』、『WORK YOUR LIGHT ORACLE CARDS』、『ANIMAL SPIRIT ORACLE』は本記事執筆以前に手放し済みです。
『A YOGIC PATH』はプレゼントでいただいたもの、
『LOTUS CARDS』はオラクルカードというより法華経の勉強ツールとして使えることと、作画を担当されたひろんさんはTwitterで相互フォローをさせていただいるご縁から、2つは手元に残すことにします。
オラクルカードの手放し方
- ふつうゴミに出す
紙のカードなので、ふつうゴミ。
ですが、これまでお悩み相談してきたカードをポーンと捨ててしまうのはなんだか気が引けます。
そこで、私はきれいな紙袋に包んで、同じく紙ごみのシュレッダーごみと一緒に出します。 - フリマアプリに出品
私の手には大きすぎて2回程度しか使わなかった『ANIMAL SPIRIT ORACLE』をブックオフに買取依頼しましたが、値段がつきませんでした。
ゆえに、売却するならフリマアプリの方がよさそうです。
絶版になっている希少カードなら、高値で売れるかもしれません。
私は、『エンジェル・カード』が絶版中に出品し、元値より数千円高く売却できました。
出品した際は絶版中でしたが、2021年に再販されたようで本屋で見かけた時、あくどいことしちゃったかなと心がざわつきました。
とはいえ、嘘をついたわけではないので、深い呼吸をして自分を落ち着かせました。
オラクルカードに主導権を渡さない
オラクルカードを使うことは、別に悪いことではないです。
ただ、自分で考えることを放棄して、依存心からカードを使うのはいかがなものかと思います。
要は使い方、距離感の取り方、自分軸を持っておけるかだと思います。
カードにはなんでも聞いてよいと言われています。
お昼ごはんに何を食べるとよいかということから、
転職するにはどうすればよいか?
彼と別れると私はどうなるか?などなど。
悩んで不安で迷える子羊のとき、どうすればよいか、カードに道筋を示してもらえればと頼ることもあるでしょう。
こういう状態が行き過ぎると、怪しげな壺を売りつけられそうでやばいです。
答えはもらうものではなく、あくまでも自分で導き出すものです。
上の写真は私の手帳の2019年12月の1ページです。
「私はどんな努力をするとよいでしょうか?」と質問をしています。
質問に対して出たカード『TRUTH』を元に自分が何を思ったかが書かれていません。
自分で考えることを放棄して、ただ解説書で『TRUTH』のページを読んで終わりで、具体的な行動について考察しなかったようです。
これで何が変えられるというのでしょう。何も変わりません。
オラクルカードは励ましの言葉、やさしい言葉、明るい言葉が多いです。
耳触りのいい言葉に甘えて、このカードが大丈夫と言っているから大丈夫よねと自分の不安な気持ちをなぐさめるだけで終わると、結局何も解決できないのです。
自分の人生を思い返すと、人生がうまく行くときは、必ず自分で考えて一歩踏み出したときに流れが変わっていることがわかります。
例えば、転職先を決めずに25で銀行を辞めて、
たまたま気になったアパレル会社の本社へ電話をして求人がないか尋ね、
その1か月後に、大阪に路面店を出すからと連絡をもらい面接を受け、
合格率4%で採用されたこと。
一本電話して面接を受けただけですが、
それをしないで家で横になっているだけだったなら何も起こらなかったはずです。
行動することが大切なのです。
そもそも、「私はどんな努力をするとよいでしょうか?」という質問が悪いです。
何のための努力のことか、わからないです。
現状がどんな状態で、どうなりたいかを考える、
理想の現実にするには自分に何ができそうかを考えて、
それに対するメッセージをカードに聞いてみて、
それで新しい視点を得られるならよいと思います。
しかしながら、カードを引く前に考えることができているなら、もはやカードにメッセージを求める必要もなさそうです。
心が弱っているときに、オラクルカードからやさしいメッセージを受け取って、自分を勇気づける時期があってもいいと思います。
でも、ずっとそこにとどまっていてはだめだと思うのです。
オラクルカードへの依存心を無くすには
書く瞑想と呼ばれる「ジャーナリング」と論理的思考「ロジカルシンキング」が役に立ちそうです。
なぜカードにメッセージを求めるかというと、ひとえに、人は幸福になりたいからだと思います。
幸福と一言で言っても、それは人によって違う状態かもしれません。
誰かと一緒に暮らすことを望む人もいれば、ひとり気ままに暮らしてたまに恋人と会うことを好む人もいます。
自分がどのような状態を幸福と感じるか、知っておく必要があります。
ジャーナリングで自分の思考を棚卸しして、自分の求めることと求めないことを浮き彫りにする、そのような作業が有効だと思います。
ジャーナリングで自分の価値観に気づけたら、ロジカルシンキングで何ができるか考えて行動に結びつけてゆくとよいと思います。
カードに解決策を聞いても抽象的なメッセージが多いため、具体的に何をすればよいかフレームワークで決めた方が早く行動できます。
行動した結果、うまくいけば自信が持てるようになりますし、うまくいかなければまた分析して別のアプローチを試しながら、自分の成長に繋げることができます。
未来のことはわからないからいい
未来はどこを切っても同じの金太郎飴ではないはずです。
私たちの未来は決まっているものでしょうか?
いいえ、まだ私たちの未来の金太郎飴の顔は顔になっておらずマーブル状態でしょう。
未来がカチッと決まっているとすると、何をがんばる必要があるのでしょうか?
彼と結婚できるかしら?など、オラクルカードに聞いて「YES」と返ってきたとしても、未来のことはわからないです。
私は、私の最愛の人に少なくとも50回はプロポーズしていただいたにもかかわらず、タイミングが合わず結婚できませんでした。
(妹が遊んでいたニンテンドーDS『トモダチコレクション』内では私と彼は結婚したと妹から報告を受けました。)
こんな私がオラクルカードに結婚できますかと聞いたとします。
「YES」というカードが出たとして、「YES」にするかどうかは、結局自分にかかっているのです。
また、未来のことを聞いて、自分のほしい回答が得られない場合、同じことを何度もカードに質問する人もいると思います。
それはもう、どんな結果がほしいか、ちゃんと心の奥にあるということです。
それなら、カードに聞くのではなく自分の心の声を聴いた方が、有意義な時間になると思います。
同じカードが何度も出てくると気になりますが、偶然です。
ヨガインストラクターデビュー前に、デビューがうまく行くかが心配で、オラクルカードをよく引いていました。
「通過儀礼」という意味のカードを繰り返し引いて、
オラクルやと恐れ入っていたわけです。
でも冷静に考えてみると、「通過儀礼」のカードを引いても引かなくても、同じなのです。
カードを引く時間があれば、ティーチングの練習をすればよいのです。
現実逃避にカードを使っていたと言えます。
自分の人生の舵を自分で取っていく覚悟、それが必要なのです。
自分軸を持って、理想の未来をクリエイトするためにできることを自分で考えてコツコツやってゆこうと思った次第です。
Baby steps.